隠れ月

製作元
Alice Blue(アリスブルー…公式ページはこちら〜18歳未満の方は18禁ページの閲覧をお控え下さい)
脚本
ふみゃ
原画
高群保、ひさと(男の子モンスター等)
音楽
Shade
ボイス
なし

「隠れ月」(かくれづき)がロットアップだそうですね(情報元はこちら)。
私が初めてプレイしたAVGで、初のBOYSゲーム(つまり厳密にはBLじゃないのですが)でもあります。
この作品に出会って以後、坂道というより崖下まっ逆さまにBLゲーの道を突き進むことになったという、
個人的にとても思い入れの強い作品。

(パッケージ裏より転載)
魔法によって作られた人造生命体である主人公・朔夜は、
何者かの呼ぶ声を聞いて目を覚ます。
そこは戦国状態にあるJAPANの一国の魔法研究所で、
目の前には自分を作った男・草壁静真が微笑んでいた。
(中略)
朔夜は自分が作られた理由も、
研究員たちがここに集っているそれぞれの理由も知らない。
それからの時間のすごし方によって、それは明らかになるのかもしれない。


(c)アリスブルー

現在でもBL系では珍しい育成ゲームですが、難易度はそんなに高くなかったです。
とは言え、回想全部埋めるためには流石に攻略サイトのお世話になりましたが…。
平日は戦闘や学習で能力値を高め、休日に目当てのキャラの所に行って親密度を上げていく、という感じで進みます。


攻略対象は穏やかな先生(草壁静真)、派手な遊び人(乾紅玉)、無骨な侍青年(滝川七朗)、
よそよそしい眼鏡青年(杉田尚純)、下働きの女の子(加代)の5人。


この作品はBLではないので、朔夜は誰かと恋愛関係にはなることはないです。
と、いうより(ちょっとネタバレ)攻略対象の人々には、大切な人が既にいるんです
もちろんそれで主人公ないがしろ、って訳じゃ決してないんですが、主人公が一番に
愛されて最後は幸せラブラブになれなきゃダメ、という人にはちょっと辛いと思われます。
エンディングも、誰もが認めるハッピーエンドとは言い難いものが多いし。
なので、割と好き嫌いは分かれるみたいですね。
けれども「どうにもならない運命に翻弄されながらも必死で大切な人のことを思う」
シチュエーションが大好きなら、きっとハマれます。
音楽がまた素晴らしくて、全編に漂う切ない雰囲気をこれでもかと盛り上げてくれますし、
CGも塗り、原画共にため息が出るくらい美しいです…。
あとそのものズバリなシーンはないものの、オフィシャルの「妄想度★3つ」の通り、
アヤシイ感じのはそれなりに(特に先生の少年時代のアレとか…いいんかいな)。


お気に入りは…遊び人の紅玉かな。
一見無骨だけど実は頼れるお兄さんな七朗も良かったです。あと加代ちゃんかわええ…。
主人公の朔夜もちょっと無愛想なところがこれまたかわいいし♪
しかし一番好きなシーンが紅玉と「姫さん」の出会いの場面という私は少数派ですかそうですか…すごく美しいと思うんだけどなぁ…。
あと、主人公の名前は変更可能なのですが、先生ルートでは初期設定の「朔夜」でプレイすることをお勧めします。


ロットアップと言ってもまだお店にはあると思うので、
美青少年いっぱいのゲームやりたいけどズバリなBLはちょっと…という方や、
幸せいっぱいハッピーエンドに食傷気味の貴女は、是非ともプレイしてみて下さい!