衣装修羅場突入のため積んでたの消化開始

BE×BOY CD COLLECTION SASRA3

BE×BOY CD COLLECTION SASRA3

1枚目、インカ編。
あまり評判が芳しくないようで心配してたんですが、むしろ小説で読んだときよりも面白く感じられました。
地の文がどうもしっくり来なかったので、説明部が音声だけで表現されたのが良かったのかも知れないです。
舞台設定や受&攻のキャラクター、筋立て自体は結構好きな部類だし。
お話自体は淡々と進むんですが、落ち着いたトーンの中で2人の抱えているものの重さや、
滅びに向かう国の様子とかが引き立って、聴き応えがありました。
とは言え、確かに戦闘場面はあっても派手な盛り上がりには欠けるし、主役2人も明るい性格とは言いがたいし
あまり馴染みのない時代なので、原作既読か、もしくは予備知識がないとわかりづらいこともあって
退屈に感じるというのも頷ける。
インカの王子、キリヤ役の神谷さんは、誇り高い面と純粋な面が自然に同居しており、期待を裏切らない演技でした
(最初、19〜20歳くらいにしては落ち着きすぎだと思ったけどすぐ慣れた)。
小説を読んだときに感じた、「デレるの早過ぎ」な印象もなかったし。
スペイン人通訳のリカルドも良かったんだけど、たまに台詞回しがちょっとクサかったかな。


2枚目、江戸編。
元々とても好きな話なので、インカとは逆にCDでは少々物足りなかった。
あることを教える場面や「心配」のやりとりとか、時間の関係か何かで端折られた所はともかくとしても
原作で、特に際どいことをしているわけではないにも関わらずすごく生々しく感じられた絡みシーンとか、
音だけでの表現にも限界があるんだなぁ、と。
貧乏御家人、幸之助を演じたミキシンさんは、超人的な強さや強烈なカリスマの持ち主ではないけれど
不遇な少年に同情し、やがて愛情を抱くことになる優しい青年という役どころにぴったりでした。
謎の仮面の少年、一(いち)役の日野さんは、メインでの演技を聴くのは初めて。
CMでは「どうかなー?」とちょっと不安だったんですが、本編では思ってた以上にイメージ通りで、こちらもとても良かった。