離れた訳じゃないんです

ここんとこ全然こっち方面の感想上げてませんでしたが、読むだけは読んでます。

言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240)

言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240)

スピンオフ元の「言ノ葉ノ花」は、そう言えば初めて読んだ砂原さんの作品でした。
「花」では心の声が聞こえるのは受だったけど、こちらは攻の方で、生まれたときから心の声が聞こえていた、という設定。
主人公の仮原(攻・25)は、その能力を利用してずる賢く生きているとあるけど、
賭け麻雀で稼いだり、余命幾ばくもないお年寄りに優しくして遺産譲り受けたりとか、あんま悪人って感じでもないです。
その辺りが強調されてはいなかったものの、根本的なところでは寂しくて愛情を求めてる人なんだな、って印象の方が強い
(「占い師」に対しては割と酷いことしてるけどね…救いはあるとは言え)。
心の声と現実に発する声が同じという、あり得ない程のピュアさを持つ准教授の藤野(受・31)も、
普通の人から見れば二言目には科学の話を始めてしまう、ちょっとした変人。
仮原の能力を知った直後には当然ぎくしゃくするんだけども、最終的には「心が読めるって便利」とか言っちゃってるし、
破れ鍋に綴じ蓋というかお似合いの2人だなー、と読みながら内心にやにやし通しでした。
後書きによると、「占い師」は、前作主人公・余村のもうひとつの姿、って位置づけになるのかな。
別人ってことでほっとしたけども、こういう未来を辿ってても不思議じゃない気はする。
ところで、同じく後書きにあった「ヤクザとアラブ王子は揺るぎ無く受」については、声を大にしてその通りと叫びたいです。
雀士は…受(20代半ば〜後半くらい)かなぁ、個人的には。


そう言えば、前々回(何と1月だよ…間空けすぎ!)の「腐読書」で
友人に「年下攻好きだよね」と指摘されて、えーそうでもないよーと返したことを書きましたが、
これは前作も含めてしっかり年下攻だし、その前に読んだ交渉人シリーズも憂鬱な朝もそうか…ううむ…。


来月は高遠さんの「世界の果てで待っていて」(天使の傷跡の続編?)が出るそうで!
絵は茶屋町さんに変わるみたいだけど、すごく楽しみ♪