共通点は屍累々ってとこくらいか…

前回ちょっと書きましたが、近所のレンタルショップで去年からマンガのレンタルが始まり、
漫喫に行くよりもさらにお手軽なので、ちょくちょく利用してます。
以下小さくないネタバレ含むので注意。


進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

去年の夏ごろから話題になってたけど、表紙の巨人しか目に入らなくて、キモ!と思って敬遠してたよ…。
このマンガがすごい!」で紹介見たら、人間の少年少女がメインっぽくて
(掲載誌的にそりゃそうだろう…最初青年誌だと思い込んでたが)、その辺りのビジュアルは普通だったので1〜2巻を読んでみた。
簡単に言うと、人類が、人間を捕食する「巨人(3メートルから15メートルくらいまでいろいろ)」という謎の生物におびえながら暮らす世界で、
母親を目の前で巨人に食い殺された少年、エレンが、兵士となって仲間達と共に巨人と戦っていく…という話のようです。多分。
多分、というのは、この主人公っぽい少年が謎だらけで、
1巻ラストで巨人に食われたと思ったら2巻ラストでえええ?!ってところで生還するし、かなり重要な記憶が飛んでるっぽいし、
エレンの友人の少女、ミカサもなんか不思議な子だし、
人間は容赦なくばんばん巨人に食われるし、
1巻に比べたらいろいろな事情は明らかにはなってきてるけど、どう進むのか予測がつかない。
バトル・ロワイヤル(原作小説)」とか「7SEEDS」の初期の頃みたいな雰囲気っていったらいいのかな。
冷静に考えると王道な話ではあるのに、独特の絵柄が何とも不気味で、
終始不安感を煽られながらページを繰るのがやめられなかった。
決して上手いと言える絵じゃないんだけど、却ってそれが味になってて、
巨人の顔が窓から覗いてたり、人間が捕まって食われてたりするシーンなんて、小奇麗な絵だったらこんなに怖くなかったと思う…。
ま、時々登場人物の区別がつかなくなる、というのはあるんだけども
(ミカサ、アルミン辺りはともかく、エレンは一瞬わかんないときがあるし、ジャンはしょっちゅう…
性別が一見しただけじゃ不明の人も少なくないし)。
グロ方面については、臓物が詳細に描かれてるとかは今のところないので割と平気でした。
ただ、食われた人間の足が巨人の口から出てるとか、下半身のない死体とか、足食いちぎられたりとかは普通に出てくるので、
そういうのが苦手なら覚悟しといた方がいいかも…。
すごく先が気になる&楽しみだけども、どうやって終わるんだろうかな、この話。取り敢えず3巻読んできます。


魔人探偵脳噛ネウロ 21 (ジャンプコミックス)

魔人探偵脳噛ネウロ 21 (ジャンプコミックス)

さーさーづーかー…(涙)
うっかり次巻のあらすじ読んじゃって、本城のおじさんがどうなるか知って軽くショック受けてたら、笹塚……。
あんなにあっさりああいうことになるとは知らなかったのでやられた…。
笛吹格好いいよ笛吹。石垣ちょっと見直した。警察陣かっこええ。
5本指の残る2人、ジェニュインと葛西の最期のシーンはどっちも結構好きでした。
シックス編に入った最初の頃はグロさばっかり際立ってたし、
5本指が出てきたときはうわーこれも典型的バトルマンガになっちゃうかなと思ったけど、
バトル展開が続いてもネウロの弥子いじめやブラックな時事ネタは健在だし、最終巻に向けての盛り上がりにここにきてぞくぞくしてきた。
あと2巻でラスト、早く読みたいような、終わっちゃうのが寂しいような複雑な気分。


女衒夜話 (クイーンズコミックス)

女衒夜話 (クイーンズコミックス)

で、次がこれという(ジャンル違いにも程がある)。
ちょっと気になってた作家さんだったので、表紙とタイトルに惹かれてふらっと。
BLも最近描いてらっしゃいますが、こちらは男女モノ。
舞台は戦後間もない頃の東京。女衒のキリオ(表紙の男)と、バー店長の裕也と、彼らと出会った女性達のお話です。
女衒と殺し屋という、決して褒められる生き方をしていない男2人の格好良さは言うまでもなく、
彼らと出会って運命を変えることになる3人の女性も、強くて綺麗で魅力的だった。
特に「額縁の女」の悦子のしたたかさは見事だったな(「額縁ショー」なんてものがあったのは初めて知った)。
ラストはハッピーエンドと呼べるものではなかったけど、
残された2人が少しでも幸せになれたら、と願わずにいられないほど、1冊でも読み応えのある連作集でした。
しかし、全く甘い雰囲気ではないとは言え、キリオと裕也の性的なシーンがあったのはびっくりしたよ…。