前回未読本9冊と書きましたが

1冊消化したものの5冊増えたので、結局13冊になりました…ふがが……あ、あとコミックスも1冊あったっけ…。

Hybrid Child (スーパービーボーイコミックス)

Hybrid Child (スーパービーボーイコミックス)

某所でとても評判がよかったものの、ビブロスのだから入手困難かなー…と半ば諦めつつ古本屋に行ったら
あっさり見つかったので購入。
現代モノかと思いきや、よくよく表紙とか見たら時代物っぽくて「あれれ?」とページをめくったら、
日本の幕末〜明治っぽい世界が舞台だったので、嬉しい誤算でした♪
「持ち主の愛情度合を反映して成長する」ハイブリッド・チャイルド(以下H・C)
という人造人間(になるのかな)のお話で、全3話から成ってます。
時系列的には3話→1話or2話になるのかな。1話の「しっかりもののH・Cと頼りないご主人」や、
2話の「幼いH・Cと優しいけどどこか陰のあるご主人」もいいんだけど、何といっても3話目がねー…。
H・Cを作った人とその幼馴染の物語で、1・2話目の展開からその二人がどういうことになるのか、ある程度想像はついてしまうんだけど、
全編通してすれ違い続ける二人の描写や、語り手のモノローグが胸に迫り、
ラストシーンではぐっときてしまった…(今そのシーン読み返したらちょっーとこみ上げそうになっただよ…)。
巻末の番外編がこれまた切なくてさ…。
同じ作者さんの「純情ロマンチカ」は3巻まで読んだところ。
どっちかと言うと「ロマンチカ」より「エゴイスト」好きな自分は、2巻の展開に萌え死にかけました(じたじた)


ごめんなさいと言ってみろ (ビーボーイノベルズ)

ごめんなさいと言ってみろ (ビーボーイノベルズ)

「マンガ家シリーズ」の2作目。
どの話から読んでも大丈夫そうだったのでいきなりこちらからいってみた(書店にこれしかなかったんだもの…)
んですが、前作の登場人物の名前がちらっと出てきたりするので、刊行順の方がいいかもです。
カップリングはハードボイルド作家(バツイチ子持ち、主人公曰くエロオヤジ)×意地っ張り少女マンガ家。
全体にコメディ路線で、主人公の度を越したプリン好きとか、途中に出てくる「オヤジ少女」の描写とか、
コトに至るときの攻の開き直りぶりとか、何気ないところに笑えるポイントがあって、何度も吹き出しそうになってしまった。
エピローグ除き主人公の一人称のせいか、二人がそういう関係になるまでが唐突な気もしたけど、
主人公の、少女マンガ家という仕事への熱心さは読んでて好感持てたし、同居人のイトコや元担当だった親友、
攻の娘さんなどなど脇キャラがしっかり立っているので、さらっと楽しく読めました。
つか、プ○○○プリンを皿に6個出して一気食いって…文章だけで胸焼けがしそうだ…(未然にダメになったけどね)。


その後、シリーズ1作目も読了。新装版出てるの知らなくて、古本屋でうっかり旧版のを購入してしまったという早とちり(汗)
雑誌掲載の追加エピソードもあるし、表紙の絵も新装版の方が好きなので買い直し検討中…。
何をやってもとろくて生活能力ゼロの売れないマンガ家と、その面倒をずーっと見続けている幼馴染のお話。
その両方の視点で話が展開するものの、初っ端からオソロシイ惨状の部屋の描写から始まり、
以下、初期の魚住君@魚住君シリーズや乙矢様@執事を遥かに上回るエピソードの連続…(性格は後者より全然素直だけどね)。
カップリング的にはその2作と似た系統かな。
ので、不遇な過去持ちで、かなりの美人だがはっきり言って相っっっ当な変人、でもって気の強い受と、
「ったくコイツは…」とぶつくさ言いつつその側を離れられない無骨男な攻、な組み合わせがイケるならツボにくるかと…というより、
この作家さんの場合、1作読んでハマるとその後は底なしな気がしてきた…今のところ全くハズレなしだしな…。


(簡易検索用)作者名:中村春菊 榎田尤利