久々の憑物落とし。

数年前に読んだとき、「姑獲鳥」を上回る衝撃にただ唸るしかなかった「魍魎の匣」の
コミックス&映画版、まとめて感想。

魍魎の匣 1 (怪COMIC)

魍魎の匣 1 (怪COMIC)

絵柄がとても雰囲気にあっており、キャラもイメージ通り(青木が本当にこけし顔だったのはちょっと笑った…)、
特に女性陣がかわいい&キレイです。
京極堂は表紙ピンの割に、扉絵と、本編では最後の1ページしか出てないけど(苦笑)アンド、この巻は榎さんの登場はナシ。
しかしこちら、かなり原作には忠実っぽい(流石に細部は忘れてるので…)けど、完結までどのくらいかかるんだろうか(汗)


でもって、今日、映画版も観てきました。以下ネタバレ少々アリ&若干辛め。


先に見た人(皆原作既読)の感想は「…微妙でした」「レディースデーで1000円なら話のタネにいいかも」
「昭和26年の風景は面白いし、あれはあれで楽しめるけどね…」などなどそんな感じだったんですが…。




…うん、あの話をそのまま映像化できるはずはないんだし、別物と考えれば上手くまとまってる、かつそれなりに楽しめる、かなー…。
ただ元の話読んでないと、何がなんだかわかんないところが多いかも。


冒頭の「ほう」のシーン(「押絵と旅する男」っぽくて好きなんだけどなぁぁ…
そりゃ映画のあの構成だと最初に持ってくるのは無理だよな…)とか、
バラバラ殺人犯の手記っぽいモノのところとか、映画的に困難だろうけどさ…。


雨宮や増岡なんてただ出てきただけっぽいし、美馬坂もよくわかんない人だったし、
頼子と加菜子の関わりの説明(天人五衰のエピソードとかね)少ないし。
あと研究所崩壊の場面…壊れ過ぎ!どうやって脱出したんだアノ人達…。


キャストについては、榎さんや敦っちゃん、鳥口に和寅あたりはまーイメージから大きく外れてはいなかったかな。
ただ関口君、懸念してたほど雰囲気は悪くないとは言え、立て板に水の如く喋るし、
京極堂は見た目や喋り方はいいものの、ダンシング(違)したりぐるんぐるん廻ったり……。
木場修もアレじゃただの私情持ち込みまくりのワガママというか…原作でもそう言えないこともないけどさ…でもあれはなー…。
って言うか、絹子はもっと若い方がゲホガホ(咳)


誰かに感想聞かれたら…「原作とは別物だけど、そう割り切ればまぁ上手く映像化はできてると思うよ…(三点リーダー込)」
ってところかなぁ…。