アーサーさんの守護者再び

胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン (SHYノベルス)

胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン (SHYノベルス)

世界平和のための微妙に危険な組織、アーサーズガーディアンを描いたシリーズの3作目です。
巻を追うごとに表紙の露出度が上がってるうぅ…
地元の本屋のレジに持ってく勇気は無論なく、翌日訪れたアキバのとらのあなでも堂々とは買いづらかったさ(汗)
そして攻様ピンナップ。1作目:襟元緩め→2作目:シャツ半脱ぎ→3作目:上半身全部脱いでしまわれました。
最終巻がどうなるかある意味非常に楽しみです。
布地の量と共に本編レイアウトの余白もまた減りました。最終巻が(以下略)


今回のガーディアン(攻)は32歳の医師。ガーディアンとしてもベテランのようで、前2巻の人々のようにターゲットを拉致したりしません。
ちゃんと本人の自宅をアポなしで訪れ、開口一番理由も説明せず「無償であなたの持病を手術しに来た」と…
「そんなこと頼んでない!」と言うと「手術すれば苦しみから解放されるのに、断るなんてマゾか?」と…
やっぱ危険集団でした。
ターゲットは同い年の日本人で、日本の製薬会社に勤める研究員。アメリカン×ジャパニーズが基本なのね、このシリーズ。


て言うか…


3作目にして電波なのキタ…!


受の「持病」というのがプ×ザ×ースやボ○ギノー○で治したりするアレって辺りで相当キてるんですが
その受が極度の妄想癖の持ち主で、事あるごとに妄想の世界へトリップしてしまうこと数知れず。
んで、色々あって攻が自分の体のある一部分にだけ惚れてると勘違いするとか、かなりイタい人です(汗)
まぁろくに事情も説明しないで手術させろの一点張りの攻も問題アリアリですが。
もっとハジけた話かと思ってたけれど、受の勘違いぶりを素直に笑い飛ばせず、中盤くらいまでは
どっちかというとイタタな印象が強かったかも…といいつつ「いざエロスの海原へ」とか「引き締まった筋肉○」とか
出てくる単語や表現がいちいちおかしくて、何度も吹いた…。
受はゲイで攻に恋愛感情持ってはいるけど、相手は思いっきりストレートだし執拗に手術を迫る以外はマトモだし、
どうやったらくっつくのこの方々…?と脳内疑問符だらけにして読み進めてたら…
…あー…うわー…オビにある「妄想から生まれた真実の愛」は伊達じゃなかったのね。
もう、納得するしかないような…。
デモ最終的ニ萌エタノハ内緒デスあははははh……


シモ入ったアホネタ満載、ぶっとんだ思考回路の受、常識人なんだかアレなんだかよくわかんない攻…
一言で表すなら「なんか電波」でした。
取り敢えず「尻」という字の使用率がこんなに高いBL小説はそうそうないだろう…。
色々書きつつも、個人的には決して嫌いじゃないです、この作品。
文書自体はしっかりしてるし、異文化間での考え方の相違による衝突とか、作中に登場するある薬の副作用の設定とか
普通に着眼点が面白い箇所もあったりするし。
賛否両論の嵐の3作目、受け入れられるか否かは、B'Sgargen(出版社サイト)の特設サイト内にあるサンプルを読めば
ある程度は感じがつかめるかと。
私は、大爆笑でした(突伏)


あ、前述の特設サイトには作品紹介や試し読みの他、各巻ごとのショートストーリーもあります。
2巻カップルの噛み合わなさ加減が半端ない(苦笑)3巻はシリアスなお話でした…若干残念(ん?)
1〜3巻のSSは本編未読でも差し支えない内容ですが、4巻目のはSSでなく相関図で、しかも微妙にネタバレしてるので
未読の方はご注意。


(簡易検索用)作者名:Unit Vanilla