例の自由業ものコミックス2作

読んだ順に。

タイトロープ (ディアプラス・コミックス)

タイトロープ (ディアプラス・コミックス)

小説の挿絵と、代表作の番外編(雑誌掲載作)をちょっと読んだことあるくらいの作家さん。
割と好きな系統の絵なのと、出版社サイトにある新刊紹介で気になったので。
1月中旬くらいに入手したんですけど、その当時はどこも品切れで何件か探してやっと見つけたんでした。
カップリングはヤクザの跡取り息子×その幼馴染み(どっちも18〜19歳)。
ヤクザといっても抗争一歩手前の事件が起こるくらいで、むしろコミカルのり。ハードさは全くと言っていい程ないです。
まぁその辺りは最初からわかってたので、幼い頃から自分を恐れずにいてくれた受のことが大好きな攻と
アホか!とクールに突っぱねつつも結局いっしょにい続けてしまう受の2人の関係にニヤニヤしつつ、楽しく読みました。
攻視点の後日談、2人とも愛い奴〜♪
同時収録のサラリーマンものの番外編、先述の雑誌掲載作というのはこちら。
改めて読み返してみてストーリー・絵柄とも良かったので、本編もチェックしてみようっと。


2冊目は上記とは180度方向性が違い、裏社会モノ色強めのこちら。
刺青の男 (EDGE COMIX)

刺青の男 (EDGE COMIX)

去年書店にあった試し読みをちらっと見て絵柄はOKそうだったので購入し、それ以来積んでたのを最近読了。
東京漫画社っぽい系統(こちらはOPERA掲載作だけど)の、独特のクセのある絵柄ですね。
少し前にエロティクス・エフ掲載のえろす有男女モノを読んでたこともあって
ユルイ感じの微妙に毒アリ人情モノかなーと勝手に想像してたんですが
思いの他殺伐としててびっくり。最初の話の受攻にもびっくり(ははは)
雑誌掲載の3作+描き下ろしの完結編という構成になっており、最初の3作については、
面白くはあるけど正直『凄い』と評される程かなぁ…と思ってたら、完結編でやられました。
見開きにぎくっとなって、最後の方の台詞でずしーんと…。
基本的にカラミは生々しく、性的なものを含め暴力描写キツめ。
好き嫌い分かれそうなので読む前にレビュー等を確認、と書きたいところだけど
ネタバレナシで読んだ方がいいと思うので…ううむ(作家さんサイトの予告編も若干内容バラしてるし)。
あのラストは決して嫌いじゃないです。むしろその逆と言っていいかも。
全体に漂う退廃的な雰囲気といい、ここ最近読んだコミックスの中でも群を抜いて心に残る作品でした。
同時収録の大学生同士のお話の方はコメディ調で、多分こっちの方が他のコミックスの作風に近いのかな。