続いてるので今回もSASRA

シリーズ最終巻です。
1枚目は大正編。
舞台が同じ日本だからか、全編共通の曲の以外にも、江戸編と一部同じ曲が使用されてますね。
この曲、ちょっと物悲しい感じで好き。
合ってそうだなと期待していた侠気あふれる博徒、竜(受)役の遊佐さんは、漢らしさと色っぽさが同居しており、非常に良かったです。
子爵家の跡取りで優男の京介(年下攻)役の杉田さんは、演技的には(良い意味で)言うことなしだったものの
やっぱり17歳のときは老成し過ぎかなぁ…。大人になってからの場面は違和感なく聴けましたが。
ラストの出所後のシーン、元は地の文だけで語られていた箇所が、京介と竜の、原作にはない会話でまとめられていており、
上手いなぁと感心してしまった。
長過ぎることも端折り過ぎることもなくきれいにまとまっており、話を知っているのに聴いていて面白いと思えました。
ただ、大正編のエピローグにあたる部分が2枚目に収録されてるのはちょっと変な気がした
(時間や容量の関係なら仕方ないですが)。
そして、このCDを某シマシマ服作りながら聴いてたというのは本当にどうでもいい話です…


2枚目の現代編は、蓮と剛将(とティティ)が神殿にラピスラズリを返しにいくまでと、
その後、2人がくっつくまでのエピソードが1枚に収められてるので、
特に後半が急いでた印象でした。簪を盗まれてから捕まるまでの経緯に至っては全部蓮のモノローグだったし。
まぁ元の話からして「前世で愛し合った記憶を全部思い出した今、影響されるなって言う方がムリ!」と開き直ってくっついてしまうあたり、
性急だったりはするんだけども。
紅蓮の簪が登場するところで中国編の、イギリスの博物館に行く場面で中世ヨーロッパ編の音楽が流れたときは
それぞれの編を思い出してちょっと嬉しくなったり。
主役お2人と、ティティの演技は申し分なしでした。


原作がツボりまくった勢いで特典(まだドラマCDの方聴いてないや…)目当てに全4巻セット購入してしまったので、
ハズレだったらどうしようかと若干心配でしたが、全作通して丁寧な作りで満足♪
各編個別では、中世ヨーロッパと大正編がドラマCDとして純粋に面白かったです。
中国編・江戸編のように、好きなエピソードが端折られていたり、
独特の生々しさがあまり伝わってこなかったりして残念だったものもありましたが、
小説で少し苦手に感じたエジプト編とインカ編は、逆にこちらの方が好きだったり。
それと、BGMが今まで聴いたBLCD(大して枚数聴いてないんですけども…)の中ではずば抜けて良く、
全体のテーマをはじめとして各編ごとの音楽も綺麗な曲揃いで、存分に物語世界にひたれました。
あーやっぱり歴史モノ+悲劇的+強気美人受は滾るわ〜!