人、ラブ!

デュラララ!! (電撃文庫)

デュラララ!! (電撃文庫)

バッカーノ!」が面白かった&見る先々のサイトで話題になってた&アニメ1回見て気になり過ぎたので買ってみたら
あっという間に2巻まで読了してたという。
高校進学を機に地方から池袋に出てきた男子高校生&その幼馴染、彼らの友人の大人しげな眼鏡美少女、
なぜかいつもバーテン服の喧嘩上等チンピラ、初登場時から怪し過ぎる情報屋(美形)、
バンに乗ってつるんでる4人組(うち2人は男女コンビでどっちも超のつくオタク)、黒人でロシア人の寿司屋、
生首だけの少女を愛する少年と少年を溺愛する姉、少年につきまとうストーカー娘、闇医者、
一応主人公らしい首無しライダーとかそんな人々がそれぞれの思惑に従ってあれやこれやする「歪んだ恋の、物語」だそうです。
…ネタバレなしだと何がなにやらですが、実際そうなんだもの……。
以下ネタバレ最小限で書いてみると、


首無しライダー(女性!)は「デュラハン」というヨーロッパの妖精で、どうもそれがタイトルの由来っぽい?です。
その首無しライダー、セルティは失われた自分の首を捜して20年前に日本に渡って来て、
現在は自分にベタ惚れの闇医者(セルティもまんざらではないらしい)、新羅(しんら)の家に居候中という身なんだけど、
普段は猫耳みたいなのがついたヘルメットをかぶって、
馬を変形させた無灯火の黒バイクで池袋の街を堂々と突っ走って都市伝説として騒がれつつ、
当人は「世界ふしぎ発見」の開始時間の心配をしてるという、若干ズレたお方。
常時バーテン姿の静雄と、新宿を拠点に暗躍する情報屋の臨也(いざや)は顔合わせればコンビニのゴミ箱投げたり
ナイフで腹刺したりとダイナミックな大喧嘩を繰り広げたり
「ダラーズ」という謎のカラーギャングだかなんだかよくわからない集団が何かしてそうだったりと
なんか池袋が凄いことになってます。
1巻は主にセルティと新羅、新しい刺激を求めてわくわく中の男子高校生、帝人(みかど)、
首に恋する少年、誠二(帝人たちのクラスメイト)とその姉の波江あたりがメインかな。
あと、一見「片田舎で塾の講師をしているインテリ」のような印象ながら、
裏で情報操って周りの人間で遊び放題、奇行に走り放題の臨也が初回から目立ちまくってます。
「人、ラブ!俺は人間が好きだ!愛してる!(長いので前後は略)」は、めいげんだとおもう。
一見バラバラな出来事が終盤に向かって収束していき、え?!この人がこうだったの?!の連続で締める構成は
バッカーノ!」と同じで、月並みな表現ながらパズルのピースがはまっていくような感覚&快感は健在。
しかし、甘楽の正体は何となく見当ついてたけど、セットンは気づかなかったな。


正直最初は
「タイトルだけは聞いたことあったけど、池袋で不良っぽい連中がバトっちゃうような話?
絵柄とかはいかにも中高生あたりにウケそうだなぁ」なんて生暖かい目で見てたんですけど、
何気なくアニメで見てみて、何だこの話は?!と読んでみたら、しっかり引き込まれてしまいました…。
とっくにバレてると思いますが、臨也とセルティが目下のお気に入り。
ジャケット画と書き下ろし小説とドラマCDにつられてDVDの2巻買っちゃったのは内緒です。


2巻も一緒に感想書こうと思ってたんですが、既にこの長さなので次回以降に回すか、3巻以降と一緒に書こうと思います…。