川下と南瓜

レビューサイトで知って、本屋数件回って探しまくった。

神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC)

神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC)

表紙は「国民服」の「霜降りグレーのパーカー」です。
そう言えば今着てる部屋着、上が薄グレー×濃グレーのボーダーで下は霜降りグレーのゴムウエストパンツだ…。
お洋服にまつわるエッセイコミック…とは言え流行の先端を行くキラキラファッションライフではなく、
あんまりオシャレじゃない「オシャレの川下」住人の「被服」にまつわるあれこれ。
「大人の階段」は某所西部の2→3階かなーとか(今はフロア改装で違ってるけど)、
予備ボタン、確かに使ったことない!とか、洗濯機でガンガン洗えるって言われると買う意欲上がる!とか
うわーあるよあるよと首を縦に振りまくった自分は、
靴とお揃いのバッグや花柄ワンピや肉食プリントアイテムどころか、ガーゼの巻物すら持ってない…辛うじて川下に住めてること希望。
「オシャレ系」の話ではないと言っても卑屈な感じは全くなく、
バーゲンでは人の放ったものが良くなく見えるとか、試着時には良いと思った服が家で着てみたら??だったとか
「スパッツをはいた聖徳太子」→「レギンスをはいた厩戸皇子」とか
川下の住人でも川上の住人でも、お洋服が好きなら楽しめる内容になってるかと。
しかし「天人唐草」のコスプレ…あの作品は私もトラウマです……ギエーーーッ(「少女漫画」の人だよね、確か)


2巻が9月に出てたこと知らなかった。不覚。原作を読んだのは結構前なので、大筋以外は忘れちゃってました。
この巻は聖マリアナ学園設立に関わる100年前のパリのお話が中心で、
愛すべき読書クラブの少女達の出番は少なめ。
けども、革命時代の禁書を集めた「哲学的福音南瓜」クラブとか、無神論者の兄と敬虔なクリスチャンの妹とか、
美しくてどこか退廃的で、少し毒の感じられる作風は前巻通り。ミシェール美しいなぁ♪
決して長くはないし静かなお話なんだけど、ラストシーンには、長編のストーリーを読んだ後みたいな感慨がありました。
ちらっと出てくる幼い頃のアザミがかわいい。
小説の通りなら次回で最終巻だよね?年老いた読書クラブ員たちも描かれるんだろうか。ルビー・ザ・スターの話の顛末ともども楽しみ。