スピンオフの方が好みだったりする率が低くない

愛想尽かし (ミリオンコミックス Hertz Series 91)

愛想尽かし (ミリオンコミックス Hertz Series 91)

同原作&同作画による「たかが恋だろ」の、アニキこと椹木(さわらぎ…読み方忘れてた)がメインのお話。
「たかが〜」の方が、悪くはないんだけどちょっと期待し過ぎたかな…という感想だったので、こちらのコミックス化を楽しみにしてました。
カップリングは元ヤクザの椹木(40間近)×生きるためなら男に体を売ることも厭わない不良青年、柊也(しゅうや、23)。
刑務所で知り合った2人が、街で偶然再会→成り行きで同居with捨て猫→いい雰囲気になりかけたところで事件勃発して受が失踪…と、
ストーリー自体はオーソドックスではありますが、前作以上にキャラクター造形と絵の相性が抜群なのか、
強面だけど枯れた風情漂う椹木も、妖しい色香を放ちながらも内面では甘えたがりの柊也も実に色っぽくて
捨てられた猫と自分を重ね合わせて拾ってくるとか、ありがちなエピソードが少なくないお話でも魅せてくれました。
攻は文句ナシに格好いいし、受は素行も口も悪くて健気でかわいいので、色男オヤジ×やさぐれ妖艶不良青年好きなら買いです♪


そして、続編にあたる小説。
花片雪 (SHYノベルス)

花片雪 (SHYノベルス)

続編によくある、ラブラブ→大喧嘩→双方ひたすらうじうじもだもだ→仲直りのパターンではなく
ひたすら甘い椹木と、椹木さん好き好き大好き状態の柊也がほぼ終始いちゃこいてます(ちょっとしたいさかい程度はあるけど)。
神様みたい→オヤジくさい、のやりとりとかニヨニヨした。
キャラ的に違和感はないものの、椹木に対する柊也の喋り方が「〜しちゃう」「〜だもん」とか
コミックス以上に幼く感じられたので、特にえろす場面とか気になる人は気になるかも。
コミックスの方はくっつくいた直後に終わっちゃうので、こちらで十分にラブラブ状態が満喫できました。
小説から読んでも多分話は通じますが、コミックス読了後に読むことをお勧め。
事件を通しての柊也の人間的な成長も見られるし、2冊合わせて1つのお話と言えるかも。